皆さん、家具や道具を選ぶ際に数年後の姿を想像して選んだことはありますか?
木製品や革製品は使い込むことで素材の持っている魅力が増していき、時間とともに変化することを経年変化すると言います。(味が出てきたとも言いますよね)
今回は個人的にも好きな木材、ブラックチェリー材の変化の魅力をご紹介したいと思います。
赤褐色の色味を持ち加工性や耐久性にも優れていることから高級木材して家具や楽器などにも広く利用され、ウォールナットやハードメープル同様に北米を代表する高級木材として知られています。
家具の業界では“ブラック”を取って“チェリー材”と呼ぶこともあります。
【肌触りの良さ】
木材自身がもつ自然な艶感と、表面に凹凸のない滑らかな肌触りです。
【木目】
大きくゆがみのない淡い木目が、優しく温かみのある印象を造ってくれます。
【経年変化】
他の材木は5~10年でゆっくり経年変化をしていきますが、ブラックチェリーは半年から1年でも変化が分かります。出来上がったばかりは淡いピンク色ですがだんだんと濃いオレンジのような茶色に変わりさらに時間が経つと艶も出て深みのある褐色色に変化して行きます。
製品出来立て
2~3年後
7~8年後
ブラックチェリー材に限らず無垢材を使用した家具は色の変化や傷・汚れを含めて楽しめるアイテムです。
数年後の姿を想像して、丁寧に育てていき、自分だけのヴィンテージ家具にする、なっていく様子を楽しみながら日々暮らしていただけたらと思います。
LIMES美濃加茂店 店長 大林