米カリフォルニア州クパチーノにあるアップルの本社「アップル・パーク」には、マルニ木工のHIROSHIMAが数千脚並んでいます。
木目の美しいシンプルな椅子に見えるが、左右の肘置きから背もたれにかけては滑らかな曲線を描き、平面は1つもない。
深沢直人氏の複雑なデザインとそれを支える高い木工技術が、アップルの心をつかんだようです。
1・背からアームにかけての緩やかなカーブの美しさと、しっくりと身体に馴染み長い間過ごしても疲れにくいようデザイン
2・お尻が痛くない座面。
クッション座面の裏を見ると、トランポリンの構造のように裏に木の板がありません。このおかげで底あたりしないので、疲れ知らずで長時間座っていられるのです
3・要所ごとに職人が木目を入念に確かめる様子が目に留まる。
たとえば、6枚の板で構成される座面は、木目にばらつきが出ないよう、貼り合わせる前に何度も並べ替えて、美しい組み合わせを見極める。
またアームは、座ったときに左右の木目が違うと違和感を生んでしまうため、同じ板材から部材を取ることで左右のバランスを保つよう配慮するといったこだわりがあります。
複雑な背もたれからアームにかけての形状づくりはなんと機械で行われています。
3次曲面を正確に削り出すようログラミングされた機械によって、最終形状に近い状態まで削り出す。背もたれの加工は12種類の切削刃物を使い分けながら、繊細な動きで仕上げていきます。
又、組立後は継ぎ目部分を手作業で削り、なめらかに磨いて仕上げていきます。左右で厚みが少しでも違えば違和感を覚えるため、手で触ったときの感覚を頼りにミリ単位の調整が必要。最後は職人が決め手となります。
なので、あのなめらかさが実現されてます!!すごいですね!
名作チェア“HIROSHIMAチェア”いかがでしたでしょうか。
生涯1脚は持ってみたいチェアですよね。LIMES本店では展示もございますので
ぜひなめらかさ・座り心地も体感しにご来店ください!!
個人的に私はひそかに座って優越感に浸っている時もあります。
本店 マネージャー 大石