今年の夏は長かったですね。5月上旬には「え、もう夏ですか」というようなジリジリとした日差しが降り注ぎ、本当に6ヶ月くらい半袖で過ごせましたね。
そして待ち遠しかった秋が突然やってきました。個人的に毎年、秋になるのを楽しみにしていることがあります。
それは「いくらの醤油漬け」作りです!
筋子が出回り始めると飛びつきたくなりますが、最初は我慢、我慢。
旬が来て粒が大きくなるのを待ちます。
粒の大きく、ぎっしりとつまった筋子に出会えたらようやく購入します。
価格はもちろん高いですが…このときばかりは奮発してしまいます。
やはり自分で作ったものは本当においしいですから。(自画自賛)
まず、やかんにいっぱいのお湯を沸かしておきます。
たくさん使っていくので、最初はここが肝心です。
お湯が沸騰したら、大きめのボウルに入れ、ちょうど40℃になるように水を足して調整。
調理用の温度計があると便利です。
そこに塩を入れて混ぜたら準備完了。
筋子を入れ丁寧に、丁寧に、腹を崩していきます。40℃の塩水を替えながら、この作業を何度も繰り返し、1粒ずつがばらばらに、薄い膜がほとんど全て取り除かれるまで続けます。
綺麗になったらざるにあけて5分ほど水を切ります。
筋子を漬けるのは、煮切ったみりん、酒と醤油ですが、今回私は秘密兵器を使いました。
それは、おでんなどに入れるだし用の昆布です!
調味液に乾燥昆布を入れ、ある程度冷めたらいくらを投入します。
後はよく漬かるまで1日ほど待つだけ。
お漬物なんかでも塩昆布をいれると劇的においしくなりますが、やはり昆布の旨味パワーはすごいですね!本当においしいいくらの醤油漬けが出来ました。
今回お伝えしたかったのは2つあります。
1つ目はいくらをばらすときのお湯の温度、40℃ということ。
40℃はほぐしやすく、身が固くなりません。
2つ目は調味液に乾燥昆布を入れるということ。
絶品です、是非お試しいただきたいです。
秋の夜長はひとりせっせといくらの醤油漬け作り。
ひたすら目の前の作業に没頭して、かつおいしいものが出来上がるなんて最高の贅沢ですね。
LIMES本店 アルブリズムコーナー担当 吉田