1969年に徳島で創業し、木製椅子専門の家具メーカーとして長年愛されてきた「宮崎椅子製作所」。
阿波鏡台で培った職人技を活かし、2000年からは自社ブランドのオリジナルデザイン椅子づくりに力を入れています。
国内外のデザイナーと職人が手を動かしながら一緒に考えるワークショップスタイルで、良質な材料と優れた技術を駆使し、心を込めた製品をお届け。
ユーザーとつくり手が喜びを分かち合える、そんなモノづくりを目指しています。
目次 ➖
「宮崎椅子製作所」のモノづくりの根幹は、技術とデザインを一体にすること。
1969年の創業以来、阿波鏡台用のスツールや椅子で培った技術とデザインを大切にし、2000年からは『日本で作る意味と価値のある椅子づくり』を目指しています。
デザイナーと職人が一緒に手を動かし、考える「ワークショップ方式」でのデザイン開発が特徴。
良質な材料と優れた技術、そして心を込めた丁寧な仕事を大切に、ユーザーとつくり手が喜びを共有できるモノづくりを追求しています。
“多数の製品アイテム・多樹種・セミオーダーでつくる”
「宮崎椅子製作所」では、80種類以上の製品アイテムからお好みの椅子を選べます。使用する樹種はウォールナットやナラ、ブラックチェリーなど7~8種類の良質な木材から、張り地は60種類以上から選択可能。さらに、ユーザーが持ち込んだファブリックで、世界に一つだけのオリジナル椅子も製作可能です。自社工場で熟練の職人が手がける工程は、細部までこだわり抜かれ、ユーザーの希望に細やかに応えるものとなっています。
時代を超えるデザインの家具は、何十年もの間作り続けられていることから、その魅力が世代を超えて支持されていることを証明しています。
こうした家具は、単なる流行を超え、普遍的な美しさと機能性を備えているため、次々と新しい世代にも愛され続けます。
デザインに込められた価値が、時間を超えても色あせない魅力として、長く多くの人々の暮らしに寄り添い続けているのです。
sail chair
「Sail(セイル)」チェアは、年月と共に体に馴染む未来のアンティークチェアで、背と座面は帆のように張られ、使うほどに体のラインにフィットします。
デザイナー村澤一晃による魅力的なデザインで、背中のステッチは5枚張りにしてアクセントを加え、真鍮製のボルトは時とともに質感が変化し、楽しさをもたらします。
また、美しいフレーミングがしなやかで強度ある構造体を形成しています。
maku chair
「maku」チェアは、膜のように薄く軽いイメージから名付けられた椅子で、2001年に「宮崎椅子製作所」がデザイナーと共に開発した初のオリジナル「KKチェア」をアップデートしたものです。
一度製造休止しましたが、「薄い材から無駄のない軽い椅子を作ろう」という取り組みから復刻され、デザイナー村澤氏の思いと共に、20年の時を経て材料に合わせた新たな形で蘇りました。
「宮崎椅子製作所」では、製品を長く楽しんでいただくためにすべてにシリアル番号を付けて心を込めてお届けしており、張替えや修理にも対応し、安心して使い続けていただけるようサポートしています。
営業や販売は行わず、全国の販売店と連携して製品選びやアフターメンテナンスをサポートしています。
デザイナーと職人が一体となって生み出した椅子は、技術とデザインが融合した逸品であり、その共同作業から生まれた製品は数々のデザイン賞を受賞し高く評価されています。
「宮崎椅子製作所」だからこそ実現できた情熱と技術の結晶がここにあります。
【pepe】2005年 グッドデザイン賞
【kuku】2006年 グッドデザイン賞
「こんな椅子をつくってみたい」という思いを形にするため、デザインと技術を一体にしたものづくりを追求しています。
試作と試行錯誤から生まれた独自の技術を駆使し、「宮崎椅子製作所」ならではの魅力が詰まった特長と技術を活かした椅子をご紹介します。
1965年東京生まれ。ICSカレッジオブアーツ卒業。垂見健三デザイン事務所を経て、1989年イタリアに留学。1990年よりセルジオ・カラトローニ建築事務所(ミラノ)に勤務。家具デザイン、インテリアデザイン、展示会会場デザインを中心に担当。
1994年、ムラサワデザイン開設。「デザインは生活や行動のすべての中にある」を信条として、机で図面を描くことがデザインではないことを実践。これまでに国内外200以上の工場を歩き回る。
道を歩くとき、飛行機で移動するとき、稼働する工場を見つめるとき、誰かと会話するとき、そこからデザインを紡ぎ出していく。
pepe 背布張り
pepe armchair
pepe sidechair
sail
maku
GAMBA stool
1965年東京生まれ。ICSカレッジオブアーツ卒業。垂見健三デザイン事務所を経て、1989年イタリアに留学。1990年よりセルジオ・カラトローニ建築事務所(ミラノ)に勤務。家具デザイン、インテリアデザイン、展示会会場デザインを中心に担当。
1994年、ムラサワデザイン開設。「デザインは生活や行動のすべての中にある」を信条として、机で図面を描くことがデザインではないことを実践。これまでに国内外200以上の工場を歩き回る。
道を歩くとき、飛行機で移動するとき、稼働する工場を見つめるとき、誰かと会話するとき、そこからデザインを紡ぎ出していく。
kuku
daen
ORI stool
A stool
1929年 デンマーク生まれ。1955年 デンマーク王立芸術アカデミー卒業。コーア・クリントに師事し、木工や家具デザインを学ぶ。
1955年 自身の設計事務所設立。1956-65年 Danish Furniture Industries(デンマーク家具工業展示会)に出品、Association of Danish Furniture Industries(デンマーク家具工業組合展示会)に家具を提供。1966-70年 Scandinavian Furniture Fairの立ち上げに参加。 1965-75年 International Furniture Fair出展(ドイツ・ケルン)。オーストリア、パリ、ロンドンほか、数多くの都市にて個展を開催。
2008年より宮崎椅子製作所にてNo.42、Paper Knifeシリーズの復刻生産を開始。2010年の初来社以来、何度も徳島の工場まで足を運んでいただき、現在も引き続き新作開発に取り組んでいます。
『ライムズ』では、品質や修理体制、素材にこだわり、世代を超えて使える家具をLVL「ライムズヴィンテージライン」と位置付けてセレクトしています。
長く愛用することで、革や木が持つ経年変化を楽しめるのも魅力の一つです。ただし、使用年数の保証ではなく、あくまで長く愛用できる基準です。
また、対象ブランドの家具は買取も行っており、使い捨ての家具サイクルではなく、使い繋がる家具サイクルを推進しています。