昭和35年、一人の張り職人からスタートしたイストク。
現在では張り、塗り、脚もの、箱ものなど、各分野の高い技術を持った職人が集まり、
加工から仕上げまで自社内で完結できる体制を整えるようになりました。
メイキングではイストクの家具づくりの全てをご紹介します。

家具制作の流れ
イストクでは毎年新作が生まれています。それらがどのように開発され、発表されて行くのか
そこにはデザイナーから各工程の職人が関わる長い工程があります。
イストクの基本的な開発の流れをご紹介いたします。

開発会議
イまず、年初に徳島のショールームに開発メンバーが集まります。
イストクからは役員3名と設計、木工、張り、塗装、研磨などの各部署から担当が1名ずつ、
そしてデザイナーの山田が川崎から参加し、約10名ほどでミーティングを開催。
前年の11月の見本市での反応、および12月に営業担当が全国のお取扱店を回った時に頂いたご意見などを共有し、
今年はどんなものが求められているか、イストクとしてどんなものを作りたいか、議論します。

デザイン

開発の方向性が決まれば、デザイナーの山田がスケッチを開始。
2~3月は社長の鷺池と山田が東京で打ち合わせして、こんな形にしたい、ここはこの技術を使いたい、と議論を繰り返します。 図面やCG、モデルを作成し、デザインの輪郭が徐々に固まっていきます。

木工

イストクの工場では約12名の木工職人が日々木と向き合い、その技と情熱を家具に注ぎ込んでいます。木は一枚ごとに性質が異なるため、木を熟知した職人が、作るものに適した材を選ぶことから木工は始まります。
コンピュータ制御の切削マシンと職人の手技を駆使してパーツを削り出し、高い精度と適正な価格を同時に実現しています。加工されたパーツは、職人が強度を保つように接着し、組み上げることで椅子やテーブルの形になります。
こうして、イストクの木工は皆様が手に取りやすい価格ながら、永くお使い頂ける家具を生み出しています。

塗装

木の自然な表情を目指すイストクの家具は、研磨が十分でないと塗装が美しく仕上がりません。 そのため、木工で形になった家具は塗装の前に職人の手で丁寧に研磨されます。
塗装はオイル仕上げとウレタン塗装の2種類があります。
オイル仕上げは木の手触りを感じられる自然な仕上がりです。傷やシミが付いても研磨して元の表情に戻せます。
ウレタン塗装は表面に塗膜ができるため耐久性が高く、傷やシミが付きにくくなっています。イストクのウレタン塗装は、オイル仕上げに近い自然な表情と手触りを楽しめます。

張り

椅子徳製作所は椅子張りを専門とした家具工場として1960年に創業し、半世紀以上経った今も4人の張り職人が日々、椅子やソファを張り続けています。
張りは特殊な技術を要し、体得するには3年かかると言われています。クッション性によって何層ものクッション材や綿を重ねたり、バネを使ったりと、その加工方法は多岐にわたります。
布地を仕上げるにも、裁断から縫製まで専門の職人がその技術を駆使し、3次元の美しい曲面を作り出します。 張りも得意としたイストクのソファや椅子の座り心地を、どうぞお試しください。

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