思い入れのある家具

本当は・・・

1人掛けソファをお探しに来店されたお客様。

店内をご案内し、あるソファを気に入って下さって、じゃあこれにしましょうか、と話が進みました。

今お使いのソファを携帯の写真で見せてくださいました。

立派な革張りの3人掛けのソファで、見るからに大切にお使いだったことが分かります。ヘタリやくたびれ感も全くありません。

思わず「こんな良いソファをお買い換えされるんですね!」と驚いてしまいました。

なぜか浮かぬ表情のお客様、

「やはり引取りは有料ですよね…自分としても思い入れがあるので、出来れば手放したくないんですが、サイズもあって家には置いておけないんです」と。

椅子やテーブルならビンテージ品としてこちらでお買取りすることもあります。ただ、今回はソファです。

ソファのお引き取りは有償になるのでこちらとしても心苦しいですし、それにしてもこんな立派なソファを処分しなきゃいけないなんて…。

ソファのリメイク

「このソファの革を使って、新しいソファのクッションを作れませんか?」とお客様。

通常ならメーカーでそのような対応はしていただけません。

でも、もしかしたら…

「分かりました、出来るかもしれませんよ」私の返事にお客様の表情が一気にパッと明るくなりました。

ライムズには、お取引先に椅子やソファの張替えを専門に行う腕の良い職人さんがいます。

また、今回お客様が購入を検討されているソファは、ラッキーなことに置きクッションタイプです。

もしかしたらお客様のソファクッションを使って新しいクッションに蘇らせられるかもしれません。

お客様には、「今まで何件か家具屋さんに聞いてみましたが、ソファを廃棄処分ではなく蘇らせる方向でお話し出来たのは初めてです!」と大変喜んでいただけました。

その後、お客様にその革のクッションをお持ちいただき、それを持って職人さんに相談すると、なんとオッケー!

実際に修理に入り、完成品がこちらです

心に残る出来事

毎日使う家具は、あって当たり前のものです。

洋服や車のように頻繁に買い替えをすることもほとんど無いと思います。

だからこそ家族に対するような思い入れがあり、簡単には手放せない。

それなのにお店では当然のように「5000円で処分できます」と言われてしまう。

お客様の立場に立ったら気軽に口に出来ないなと、実感しました。

お客様の大切にされてきた家具を再生できることになり、この経験は私にとっても心に残る出来事になりました。


LIMES岐阜本店 アルブリズムフロア担当 吉田

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